証券会社を比較すると、
1株から日本株を買える。
IPOに強い。
米国株が充実している。
高機能な株アプリがある。
といった違いが出てきます。
ただ、自分がやりたいのが投資信託の積立だけなら、こうした個別株サービスまで比較する必要があるのでしょうか。
結論からいうと、今後も投資信託の積立だけを続けるなら、個別株サービスの違いはかなり無視できます。
その代わりに見るべきなのは、
積み立てたい投資信託を扱っているか。
NISAで使えるか。
クレカ積立など希望する引落方法があるか。
ポイント条件が自分に合うか。
積立設定や資産確認がしやすいか。
です。
「証券会社としてどちらが高機能か」ではなく、投信積立に使う部分だけで比較するほうが選びやすくなります。
個別株を買わないなら株サービスは直接関係しない
たとえば、証券会社によって次のような違いがあります。
- 単元未満株を買えるか
- 1株をリアルタイムで注文できるか
- IPOの取扱いが多いか
- 国内株の注文方法が豊富か
- 米国株の取扱銘柄が多いか
- 高機能な株取引ツールがあるか
しかし、
NISAで投資信託を毎月積み立てるだけ。
個別株は買わない。
ETFも買わない。
という人なら、これらを使わない可能性があります。
使わない機能に差があっても、実際の積立には影響しません。
投信積立で見るべきなのは別の部分
投資信託の積立だけなら、証券会社選びで優先したい条件は変わります。
積み立てたいファンドがあるか
最初に確認したいところです。
たとえば、全世界株式や米国株式のインデックスファンドなど、自分が積み立てたい商品が取り扱われているかを確認します。
主要ネット証券では多くの投資信託を扱っていますが、すべての証券会社で完全に同じとは限りません。
銘柄数の多さだけでなく、自分が買う予定のファンドがあるかで十分な場合があります。
NISAで使うならつみたて投資枠への対応を見る
NISAのつみたて投資枠では、一定の要件を満たした投資信託が対象です。
楽天証券でも、つみたて投資枠では対象となる投資信託を積立設定でき、成長投資枠では対象となる投資信託などを購入できます。
SBI証券でもクレカ積立はNISAつみたて投資枠・成長投資枠で利用できます。
そのため、投信積立だけなら、
「国内株サービスが強いか」
より、
「NISAで希望する積立ができるか」
のほうが重要です。
クレカ積立を使うなら個別株より決済条件を見る
投信積立では、クレジットカードで毎月自動積立できる証券会社があります。
楽天証券では楽天カードによるクレカ積立に対応し、NISAでも利用できます。毎月100円から設定できます。
SBI証券でもクレカ積立に対応し、対象カードや利用条件などに応じてポイントが付く仕組みがあります。
投資信託しか買わないなら、
S株とかぶミニの違い。
国内株の板注文。
IPO抽選方法。
よりも、
普段使っているカードを使えるか。
積立設定時に入金の手間を減らせるか。
ポイント条件が自分に合うか。
を見るほうが直接的です。
ポイントも「個別株ではなく投信側」で比較する
証券会社のポイント制度も、サービス全体で比較すると複雑になります。
個別株取引でポイントが貯まる。
投資信託保有でポイントが付く。
クレカ積立でポイントが付く。
など複数あります。
投信積立しかしないなら、必要なのはその中の一部だけです。
たとえば、
クレカ積立で何が付くか。
投信保有にポイント制度があるか。
そのポイントを普段使うか。
を見るだけでよいでしょう。
個別株の取引ポイントまで比較しても、自分が利用しなければ意味はありません。
取扱投信の「本数」も多ければいいとは限らない
投資信託を数多く扱っている証券会社は魅力的に見えます。
ただ、
買いたいファンドは1~3本程度。
長期間それを積み立てる。
という人なら、数千本の投資信託から選ぶ必要はありません。
楽天証券では投信積立を100円以上1円単位で設定でき、多数の積立対象銘柄を用意しています。
しかし、最終的には、
自分の欲しいファンドがある。
希望するNISA枠で積み立てられる。
希望する決済方法が使える。
なら足りる場合があります。
「取扱本数が多い会社が上」とは限りません。
積立設定の使いやすさは見てもいい
個別株アプリの高機能さは不要でも、投資信託の積立設定画面は実際に使います。
たとえば楽天証券では、
積立金額。
引落方法。
NISAの口座区分。
分配金コース。
などを設定して積み立てます。
一度設定した後は自動購入になるため、毎日使うわけではありません。
それでも、
積立額を変更しやすい。
停止・再開しやすい。
現在の積立設定を確認しやすい。
という部分は、自分が実際に触るところなので比較する意味があります。
個別株サービスを無視していい人
次の条件なら、かなり切り離して考えて構いません。
- 投資信託しか買わない
- NISAつみたて投資枠が中心
- ETFを買う予定もない
- 個別株を今後も買う予定がない
- IPOへ申し込まない
- 1株投資を使わない
この人が比較するのは、
投信ラインナップ。
NISA。
クレカ積立。
ポイント。
積立設定・資産管理。
程度で十分です。
少しだけ確認しておいたほうがいい人
一方、
今は投資信託だけ。
でも将来は日本株も買ってみたい。
NISA成長投資枠で個別株を買う可能性がある。
配当株にも興味がある。
という人なら、完全には無視しないほうがよいでしょう。
NISAではつみたて投資枠だけでなく、成長投資枠で国内株式などを買うこともできます。楽天証券でも成長投資枠では国内株式や投資信託などを扱っています。
最初は投信だけでも、数年後に使い方が変わる可能性があります。
その場合は、
「個別株機能が一番強いところ」
まで比較する必要はなくても、
自分が将来やりそうな取引ができるか
くらいは確認しておくとよいでしょう。
「いつか株を買うかも」だけなら重視しすぎなくていい
ただし、
いつか個別株をやるかもしれない。
というだけで、今使わないサービスを大量に比較する必要もありません。
将来必要になった時点で別の証券口座を作ることもできます。
証券口座は必ず1社だけに限定するものではありません。
そのため、
今は積立専用として使いやすい会社を選ぶ。
個別株を始める段階で必要なら別口座を検討する。
という考え方もできます。
今使わない機能のために、現在の積立の使いやすさを犠牲にする必要はありません。
SBI証券と楽天証券を比較する場合も投信側だけ見ればいい
たとえばSBI証券と楽天証券で迷っているとしても、投信積立しかしないなら比較項目をかなり減らせます。
見るのは、
希望する投資信託。
クレカ積立。
ポイント。
NISA。
積立設定の使いやすさ。
程度です。
SBI証券のS株。
楽天証券のかぶミニ。
国内株アプリ。
リアルタイム注文。
といった違いは、自分が使わないなら証券会社選びから外して構いません。
比較項目を減らしたほうが、自分に本当に関係する差が見えやすくなります。
結論|投信積立だけなら使わないサービスは比較から外していい
投資信託の積立しかしないなら、証券会社の個別株サービスの違いは基本的に無視して構いません。
確認するのは、
積み立てたい投資信託があるか。
NISAに対応しているか。
希望する決済方法が使えるか。
ポイント条件が自分に合うか。
積立設定を管理しやすいか。
です。
一方、
近いうちに個別株も始めたい。
NISA成長投資枠で日本株を買いたい。
という予定があるなら、最低限その取引に対応しているかは確認します。
証券会社の機能を全部比較するのではなく、
自分が実際に使う機能だけ比較する。
投信積立だけの人なら、その考え方でかなり選択肢を整理できます。
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出典
楽天証券|投信積立サービス、楽天証券|クレカ積立(楽天カードクレジット決済)、楽天証券|NISA商品ガイド、SBI証券|投資信託、SBI証券|クレカ積立
この記事は、2026年8月時点の各証券会社の公開情報をもとに作成しています。
