SBI証券と楽天証券のどちらで投資信託を積み立てるか迷ったとき、比較されやすいのがクレカ積立のポイントです。
ただ、
「SBI証券は○%」
「楽天証券は○%」
と還元率だけを比べても、自分にどちらが向くかは決まりません。
SBI証券では、三井住友カードなど対象カードの種類に加えて、普段のカード利用額などがポイント条件に影響します。
一方、楽天証券では、楽天カードの種類や積み立てる投資信託によってポイント条件が変わりますが、年間カード利用額を一定以上にすることは基本的な還元条件になっていません。
そのため、クレカ積立を比較するときは、
普段から三井住友カードを使う人なのか。
楽天カードは積立専用でも構わない人なのか。
を先に考えると選びやすくなります。
結論からいうと、普段のカード利用額まで含めてSBI証券の条件を自然に満たせるならSBI証券、積立以外のカード利用額をあまり気にしたくないなら楽天証券を比較しやすいでしょう。
ただし、クレカ積立だけで証券会社を決める必要はありません。
SBI証券と楽天証券はポイントの決まり方が違う
まず大きな違いを整理します。
| 比較 | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 主なカード | 三井住友カード・Oliveなど | 楽天カード |
| カード種類で条件が変わる | あり | あり |
| 普段の年間カード利用額が影響 | あり | 基本的になし |
| 積立額自体を年間利用額として数える | 数えない | 年間利用額条件自体を基本的に設けない |
| 積み立てる投信によって還元条件が変わる | 主にカード側の条件を確認 | ファンドの代行手数料でも変わる |
| NISAで利用 | 可能 | 可能 |
つまり、
SBI証券は「自分がそのカードを普段どれだけ使うか」が重要。
楽天証券は「どの楽天カードを使い、どの投資信託を積み立てるか」が重要。
という違いがあります。
SBI証券は普段のカード利用額を確認する
SBI証券のクレカ積立では、三井住友カードなど対象カードを使って投資信託を積み立てられます。
ただし、ポイント付与条件はカードを持っているだけでは決まりません。
対象カードの種類に加えて、年間カード利用額などが影響します。
そのため、
三井住友カードをメインカードとして使っている。
日常の買い物や固定費をまとめている。
という人と、
クレカ積立のためだけに三井住友カードを持つ。
という人では、同じSBI証券を使ってもポイント条件が変わることがあります。
ここを確認せずに、
「SBI証券のクレカ積立はポイントが付く」
だけで選ばないほうがよいでしょう。
SBI証券では積立額そのものはカード利用条件に入らない
特に注意したいところです。
SBI証券で毎月クレカ積立をしても、その積立額自体は年間カード利用額の集計対象にはなりません。
たとえば、
クレカ積立だけで毎月かなりの金額を決済している。
しかし普段の買い物では三井住友カードをほとんど使わない。
という場合。
「積立で年間これだけカードを使っているから条件を満たすだろう」
とは考えないほうがよいでしょう。
クレカ積立以外のカード利用状況を確認する必要があります。
楽天証券は年間カード利用額を気にしなくてよい
楽天証券のクレカ積立は考え方が異なります。
楽天カードの種類と、積み立てる投資信託の条件などによってポイント還元率が決まります。
一方で、
年間10万円使ったか。
年間100万円使ったか。
といった普段のカード利用額を基準に、クレカ積立のポイント還元率を変える仕組みではありません。
そのため、
楽天カードはクレカ積立にしか使わない。
普段の買い物は別カード。
という人でも利用しやすくなります。
カード利用額を意識せず、積立用として分けたい人には分かりやすい仕組みです。
楽天証券は積み立てる投資信託も確認する
ただし、
「楽天証券ならカード種類だけ見ればいい」
わけでもありません。
楽天証券では、投資信託の代行手数料によってポイント還元条件が変わる仕組みがあります。
そのため、
楽天カードは何を使うか。
何の投資信託を積み立てるか。
の両方を確認します。
特に低コストのインデックスファンドを積み立てる人は、自分が選ぶファンドでどの条件になるかを公式ページで確認しておくとよいでしょう。
普段から三井住友カードを使うならSBI証券を比較しやすい
たとえば、
三井住友カードをメインカードにしている。
固定費もカード決済。
普段の買い物でも使う。
という人です。
この場合、SBI証券のクレカ積立のためにカード利用方法を変えなくても、年間利用条件を自然に満たせる可能性があります。
すると、
普段のカード利用でVポイント。
SBI証券のクレカ積立でもVポイント。
とまとめやすくなります。
このタイプなら、SBI証券のポイント条件を確認する意味があります。
三井住友カードを積立専用にするなら楽天証券とも比較したい
逆に、
三井住友カードは持っていない。
作ってもクレカ積立にしか使わない。
という人です。
SBI証券を選んでも、クレカ積立以外の年間カード利用条件を満たしにくい可能性があります。
その場合は、
三井住友カードを普段の決済にも使うようにする。
という方法もあります。
ただし、クレカ積立のポイントを受け取るためだけに、家計のカード利用を変更する必要があるかは考えたいところです。
楽天証券なら年間カード利用額を気にせずクレカ積立を利用できるため、このタイプでは比較する意味が大きくなります。
楽天カードを普段使わなくても楽天証券は使いやすい
楽天証券でも、
楽天カードを普段ほとんど使わない。
という人はいます。
それでもクレカ積立のポイント条件については、普段の年間カード利用額を増やす必要はありません。
そのため、
楽天カードは積立用。
普段の支払いは別カード。
という分け方もしやすくなります。
楽天経済圏をフル活用しないと楽天証券を選べない、ということではありません。
ただし楽天カードを新しく作るなら同じように考える
一方、
楽天カードも持っていない。
三井住友カードも持っていない。
という人なら、どちらを新しく作るかという判断になります。
この場合は、
クレカ積立でもらえるポイント。
カード自体の使いやすさ。
普段どちらのポイントを使うか。
証券会社としてどちらを使いたいか。
まで比較します。
年間数百円、数千円のポイント差だけでカードと証券会社を両方決める必要はありません。
月1万円程度ならポイント条件の差を気にしすぎない
積立額が少ない人は、ポイント差を金額に直して考えます。
月1万円なら年間積立額は12万円です。
還元率に0.5%の差があったとしても、年間差は600円相当です。
その600円のために、
普段使っているカードを変える。
新しいカードを増やす。
証券会社を変える。
必要があるかを考えます。
すでに条件を満たせる人ならポイントを受け取ればよいでしょう。
一方、年間数百円のために生活上のカード利用まで変更するのであれば、ポイント以外の条件も含めて判断します。
積立額が大きいほど条件差は効きやすい
同じ0.5%差でも、積立額が増えれば年間差は大きくなります。
そのため、
現在は月1万円。
将来は月5万円以上積み立てる予定。
という人なら、最初からカード利用条件を確認して証券会社を決める意味があります。
逆に、積立額が少ないままであれば、
クレカ積立ポイントは証券会社選びの一条件
くらいに考えてもよいでしょう。
Vポイントを使うか楽天ポイントを使うかも見る
ポイントは、付与率だけでなく使い道も重要です。
SBI証券ではVポイントを投資などに利用できます。
楽天証券でも楽天ポイントを投資に利用できます。
そのため、
普段Vポイントを使っている。
普段楽天ポイントを使っている。
という違いもあります。
0.1%、0.2%の差より、
自分が実際に使うポイントか
を優先したほうがよい場合もあります。
カードランクを上げるならクレカ積立だけで判断しない
SBI証券でも楽天証券でも、上位カードを利用することでクレカ積立のポイント条件が変わる場合があります。
ただし、
ポイント還元率を上げるためだけに上位カードを持つ
という判断には注意が必要です。
カードには年会費や利用条件があります。
クレカ積立だけでなく、
日常決済。
旅行。
保険。
年間利用特典。
なども含めて、そのカード自体を使う価値があるかを考えます。
特に積立額が少ない人は、クレカ積立のポイント増加分だけで上位カードを判断しないほうがよいでしょう。
投信積立だけならカード条件は比較しやすい
もし、
個別株は買わない。
IPOも使わない。
投資信託の積立だけ。
という人なら、証券会社の比較項目はかなり減らせます。
見るのは、
積み立てたい投資信託があるか。
NISAで利用できるか。
クレカ積立条件はどうか。
ポイントを使うか。
積立設定を管理しやすいか。
程度です。
このタイプなら、カード利用条件の違いはSBI証券と楽天証券を選ぶうえで比較的重要な項目になります。
個別株も使うならクレカ積立だけで決めない
一方、
NISA成長投資枠で日本株も買う。
1株投資も使う。
配当株も買う。
という人なら話は変わります。
SBI証券と楽天証券では、単元未満株の注文方法などにも違いがあります。
クレカ積立で数百円得になるからといって、他の使いたいサービスが合わない証券会社を選ぶ必要はありません。
証券会社全体を使う人は、クレカ積立を一つの比較項目として扱います。
SBI証券が向きやすい人
次のような人ならSBI証券を選びやすくなります。
- 三井住友カードを普段から使っている
- 年間カード利用条件を自然に満たせる
- Vポイントを使っている
- SBI証券の他サービスも利用したい
- カードを増やさず現在の三井住友カードを使いたい
この場合は、カード利用条件を無理に作る必要がありません。
楽天証券が向きやすい人
一方、次のような人なら楽天証券を選びやすくなります。
- 普段のカード利用額を条件にされたくない
- 楽天カードを積立専用にしてもよい
- 楽天ポイントを使う
- 楽天証券の他サービスも利用したい
- カード利用額を意識して決済先を変えたくない
この場合、年間カード利用額を気にせず積み立てられる点が分かりやすくなります。
どちらでもいい人もいる
たとえば、
どちらのカードもすでに持っている。
SBI証券・楽天証券のどちらでも希望ファンドを買える。
ポイントもどちらでも使える。
積立額もそれほど大きくない。
という人です。
この場合は、クレカ積立だけでは大きな差が出ない可能性があります。
NISA。
国内株。
1株投資。
アプリ。
すでに持っている口座。
など、別の条件で決めても構いません。
「必ずクレカ積立で勝っているほうを選ぶ」必要はありません。
結論|SBIは普段のカード利用、楽天はカード種類・ファンドを見る
SBI証券と楽天証券のクレカ積立は、ポイント還元率の数字だけを並べても選びにくいサービスです。
ポイント条件の考え方が違うからです。
SBI証券では、
どのカードを持っているか
+
普段そのカードをどれくらい使うか
が重要になります。
楽天証券では、
どの楽天カードを使うか
+
どの投資信託を積み立てるか
が重要になります。
そのため、
普段から三井住友カードを使い、条件を自然に満たせるならSBI証券。
普段のカード利用額を気にせず、楽天カードを積立用として使いたいなら楽天証券。
という分け方ができます。
ただし、積立額が少なくポイント差も小さいなら、クレカ積立だけで証券会社を決める必要はありません。
ポイント条件を満たすために生活を変える必要があるか。
ここまで考えて比較すると、自分に合うほうを選びやすくなります。
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次に確認するなら
クレカ積立だけでSBI証券・楽天証券のどちらかに決められた人は、そのままNISAや取扱投資信託を確認します。
クレカ積立では決めきれなかった人は、次に自分が使うNISA・1株投資・国内株などの条件まで広げて比較するとよいでしょう。
出典
SBI証券|クレカ積立 SBI証券のクレカ積立公式ページ、三井住友カード|三井住友カードつみたて投資 三井住友カードつみたて投資の公式ページ、三井住友カード|クレカ積立でもらえるポイント SBI証券クレカ積立のポイント条件、楽天証券|クレカ積立 楽天証券のクレカ積立公式ページ、楽天証券|楽天カードクレジット決済のポイント還元率 楽天証券のポイント還元率公式ページ
この記事は、2026年8月時点の各証券会社・カード会社の公開情報をもとに作成しています。
