配当株を買って、数年・十数年と長く持つ。
頻繁に売買するつもりはない。
この使い方なら、SBI証券と楽天証券のどちらを選ぶべきなのでしょうか。
結論からいうと、100株単位で配当株を買って長期保有するだけなら、SBI証券と楽天証券の差はかなり小さくなります。
一方で、
1株ずつ配当株を買い増したい。
買値を細かく指定したい。
NISAで配当を非課税にしたい。
ポイントも使いたい。
という条件が加わると差が出ます。
大きく分けると、
淡々と1株ずつ買い増すならSBI証券。
1株でも買値を指定したいなら楽天証券。
と考えると分かりやすくなります。
ただし、すでにどちらかでNISAを使っているなら、その口座へまとめる選択もかなり有力です。
配当株の長期保有だけなら何を比較する?
短期売買をしないなら、比較項目はかなり減らせます。
| 比較するところ | SBI証券 | 楽天証券 |
|---|---|---|
| 100株単位の国内株 | 対応 | 対応 |
| NISA成長投資枠 | 対応 | 対応 |
| 1株投資 | S株 | かぶミニ |
| 1株のリアルタイム・指値 | 基本なし | 対象銘柄であり |
| 1株取引のコスト | ネット取引無料 | 寄付取引無料、リアルタイムは別コストあり |
| 配当金 | 受取可能 | 受取可能 |
| ポイント利用 | 対応 | 楽天ポイント対応 |
長期保有なら、高機能チャートや注文速度まで細かく比較する必要はありません。
むしろ、
どう買い増すか。
NISAをどちらで使うか。
ポイントを使うか。
を見ます。
100株を一度買って持つだけなら大差は出にくい
たとえば、
配当株を100株買う。
その後は何年も保有する。
配当金を受け取る。
という使い方です。
この場合、購入回数そのものが少ないため、
1株サービス。
リアルタイム注文。
高度な取引ツール。
などの違いはほとんど使いません。
SBI証券でも楽天証券でも、国内株を保有して配当金を受け取れます。
したがって、100株単位の長期保有だけなら「どちらでなければ困る」という差は小さくなります。
配当株を1株ずつ増やすなら違いが出る
配当株投資では、
最初から100株買わず、毎月少しずつ増やす
という人もいます。
この場合はSBI証券のS株と楽天証券のかぶミニの違いが関係します。
どちらも1株から買えます。
ただし注文方法が違います。
SBI証券のS株は、インターネット取引なら売買手数料が無料で、決められたタイミングで約定する仕組みです。
楽天証券のかぶミニは、対象銘柄ならリアルタイム・指値注文も利用できます。
配当株を少しずつ買う人ほど、この違いを確認する意味があります。
買値をあまり気にしないならSBI証券で十分
たとえば、
毎月1株。
給料日に配当株を追加。
10年単位で長期保有。
という人です。
この場合、
2,000円で買うか。
2,030円で買うか。
という違いを、それほど重視しない人もいるでしょう。
このタイプなら、リアルタイム・指値がなくても大きく困らない可能性があります。
SBI証券のS株で淡々と買い増す方法は分かりやすいでしょう。
配当利回りから買値を決めるなら楽天証券が使いやすい
一方、
配当利回り4%以上になったら買う。
株価2,000円以下で買い増す。
決算後に下がったら追加する。
という買い方をする人もいます。
この場合は価格指定の意味が大きくなります。
楽天証券のかぶミニでは、対象銘柄でリアルタイム・指値注文ができます。
そのため、1株でも買値を意識したい人には使いやすくなります。
ただしリアルタイム取引には寄付取引とは異なるコストがあるため、注文機能だけでなくコストも確認します。
配当金は1株でも受け取れる
SBI証券のS株でも、楽天証券のかぶミニでも、単元未満株を保有していれば保有株数に応じて配当金を受け取れます。
そのため、
1株。
5株。
20株。
と増やしながら配当を受け取ることができます。
「配当株なら100株持たないと配当金をもらえない」ということではありません。
少額から配当株を作っていく目的なら、どちらも候補になります。
株主優待は配当とは別に考える
注意したいのは株主優待です。
配当金は1株でも受け取れますが、株主優待は100株以上など一定の株数を条件とする企業が多くあります。
そのため、
配当だけが目的。
なら1株ずつでも問題ありません。
一方、
最終的に優待も欲しい。
なら、100株など必要な株数まで買い増す必要があります。
この場合は、現在何株持っているかを管理しながら増やす方法が分かりやすいでしょう。
NISAで配当株を長期保有するなら受取方法は重要
NISA成長投資枠で配当株を保有すると、売却益だけでなく配当金も非課税にできる場合があります。
ただし国内株の配当金をNISAで非課税にするには、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」にしておく必要があります。
これはSBI証券でも楽天証券でも同じです。
銀行口座へ直接配当金を振り込む方式などを選んでいると、NISAで保有していても配当金が非課税にならない場合があります。
配当株をNISAで持つ人は、証券会社の比較以上にここを確認しておきたいところです。
NISAをすでに使っているなら同じ証券会社へまとめやすい
たとえば、
NISA積立はSBI証券。
成長投資枠では配当株を買う。
という人なら、配当株もSBI証券へまとめる方法があります。
楽天証券でNISA積立をしているなら、成長投資枠でかぶミニを使って配当株を1株ずつ買うこともできます。
NISAはその年のつみたて投資枠と成長投資枠を同じ金融機関で使います。
そのため、配当株だけのためにNISA金融機関を変える必要があるかは考えたいところです。
配当を証券口座で受け取るなら管理しやすい
株式数比例配分方式を使うと、保有株数に応じた配当金が各証券口座へ入金されます。
配当株を複数銘柄保有している場合、
どの銘柄から。
いつ。
いくら。
入ったかを証券口座内で確認できます。
長期保有では売買画面より、このような配当・資産管理の見やすさのほうが利用頻度が高くなる場合があります。
ポイントで配当株を買いたいなら普段使うポイントを見る
楽天証券では楽天ポイントを株購入に使えます。
SBI証券でも対象ポイントを投資に利用できる仕組みがあります。
そのため、
楽天ポイントが貯まるたびに1株追加する。
Vポイントを投資へ回す。
という使い方もできます。
配当株を長く積み上げるなら、日常的に貯まるポイントを追加投資へ回すのも一つの方法です。
この部分では「どちらのポイントが得か」ではなく、普段どちらを使うかで選べばよいでしょう。
配当株を自動で積み立てたいなら楽天側も確認したい
長期保有者の中には、
毎月自分で1株注文するのも面倒。
という人もいます。
楽天証券ではNISA成長投資枠で国内株の積立サービスも提供しており、1株単位など少額から定期的に買い増す選択肢があります。
そのため、
買値を毎回判断するより、自動で配当株を増やしたい
という人は、個別注文だけでなく積立機能まで確認するとよいでしょう。
SBI証券が向きやすい人
配当株の長期保有なら、次のような人はSBI証券を選びやすくなります。
- すでにSBI証券でNISAを使っている
- 配当株を1株ずつ淡々と買い増す
- 1株の指値注文を必要としない
- 売買回数は少ない
- Vポイントなどを使っている
- 取引コストをシンプルにしたい
この場合、かぶミニのリアルタイム機能のためだけに楽天証券へ移る必要性は低くなります。
楽天証券が向きやすい人
一方、次のような人は楽天証券を選びやすくなります。
- 楽天証券でNISAを使っている
- 1株ずつ価格を指定して買いたい
- 配当利回りから買値を決める
- 株価下落時にリアルタイムで追加したい
- 楽天ポイントを投資へ使う
- 国内株を少額で積み立てたい
特に「1株でも買値にこだわる」という人には、かぶミニの注文機能が差になります。
どちらでもいい人もいる
次のような人です。
100株単位で買う。
売買は年に数回。
長期保有する。
ポイントを重視しない。
高機能な注文も不要。
この場合は、SBI証券でも楽天証券でも目的を達成できます。
すでに持っている口座。
NISAを使っている口座。
使いやすいと感じる画面。
で決めても大きく困らないでしょう。
結論|長期保有だけなら大差は小さく、1株の買い方で決める
SBI証券と楽天証券のどちらも、配当株を長期保有する用途に使えます。
100株単位で買って何年も持つだけなら、大きな差は出にくくなります。
差が出るのは、配当株を1株ずつ少しずつ増やす場合です。
価格を細かく指定せず淡々と買うならSBI証券。
1株でも買値を決めて買いたいなら楽天証券。
という分け方ができます。
そしてNISAで配当株を持つなら、どちらを選ぶ場合でも、配当金の受取方法を株式数比例配分方式にしているかを確認します。
長期保有では、
「どちらの取引ツールが高機能か」
ではなく、
「自分は配当株をどう買い増し、どこで配当を管理するのか」
で決めるほうが実際の使い方に合います。
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次に確認するなら
100株を一度買って長く持つだけなら、SBI証券と楽天証券の細かな機能比較はここで止めてもよいでしょう。
1株ずつ買い増す人だけ、S株とかぶミニの注文方法・コストを確認し、自分が価格指定を必要とするかで決めます。
出典
SBI証券|単元未満株の買付・売却・手数料、SBI証券|国内株式等の配当金受領方法、SBI証券|NISA口座の国内株配当金を非課税にする方法、楽天証券|かぶミニ(単元未満株取引)、楽天証券|かぶミニ 1株投資、楽天証券|NISA お客様サポート、楽天証券|NISA成長投資枠
この記事は、2026年8月時点の各証券会社の公開情報をもとに作成しています。
