年に数回しか株を買わないなら売買手数料で証券会社を選ぶ必要はある?

国内株を年に数回しか買わないなら、証券会社を選ぶときに売買手数料をどこまで気にするべきか迷います。

手数料0円の証券会社。

1回ごとに数十円・数百円かかる証券会社。

1日の約定代金によって決まる証券会社。

違いはあります。

ただ、2026年現在はSBI証券や楽天証券のように、一定の条件やコースを選べば国内株のインターネット売買手数料が0円になる証券会社があります。

そのため、年に数回しか取引しない人ほど、

「一番安い証券会社はどこか」

だけで選ぶ意味は以前より小さくなっています。

むしろ確認したいのは、

自分の取引なら本当に手数料が発生するのか。

1回にどのくらいの金額を買うのか。

NISAを使うのか。

1株投資もするのか。

です。

年に数回なら、1回の手数料より年間合計で見る

たとえば年4回しか株を買わないとします。

仮に1回の手数料差が100円なら、年間差は400円です。

200円違っても年間800円です。

年間取引回数1回100円差1回200円差
2回200円400円
4回400円800円
6回600円1,200円
12回1,200円2,400円

頻繁に売買する人なら、1回あたりの小さな差が積み重なります。

一方、年に数回なら年間差は限定的です。

そのため、

「1回100円安いから」

だけで証券会社を決める必要があるかは考えたいところです。

SBI証券は条件を満たせば国内株の売買手数料が0円

SBI証券では、所定の電子交付設定などの条件を満たしたインターネット取引について、国内株式の現物・信用取引手数料を無料としています。

そのため、通常のインターネット取引をする人なら、

年に2回。

年に5回。

年に20回。

といった取引回数そのものによって手数料差が広がるとは限りません。

年に数回しか買わない人なら、条件を満たして手数料0円で利用できるのであれば、

「もっと安い証券会社はないか」

と手数料だけを細かく比較する優先度は下がります。

楽天証券もゼロコースなら国内株手数料0円

楽天証券も「ゼロコース」を選択すると、国内株式の現物・信用取引手数料が0円です。

ゼロコースにはSORの利用同意などの条件があります。

このように、主要ネット証券では一定条件を満たせば国内株の売買手数料が無料になるため、

SBI証券と楽天証券のどちらが1回あたり数十円安いか

という比較自体が成立しない使い方もあります。

年に数回の現物株取引なら、手数料より別の違いを見たほうが選びやすくなります。

松井証券は1日の約定代金で手数料が決まる

松井証券は、1回ごとではなく1日の約定代金合計で手数料が決まる「ボックスレート」を採用しています。

2026年8月時点では、26歳以上の場合、1日の約定代金合計が50万円までなら現物取引手数料は0円です。

そのため、

年に数回しか買わない。

1日に買う金額も50万円以下。

という使い方なら、松井証券でも手数料が発生しない場合があります。

つまり、

「年に数回しか取引しないからSBIや楽天でないと手数料面で不利」

とも限りません。

1回の購入額まで見る必要があります。

NISAなら手数料比較の意味がさらに小さくなる場合がある

NISAで国内株を買う人は、さらに確認が必要です。

証券会社によっては、NISA口座の国内株売買手数料を無料にしています。

たとえばマネックス証券は、NISA口座での国内株式の売買手数料を0円としています。

松井証券もNISAでは約定代金にかかわらず国内株取引手数料を無料と案内しています。

そのため、

年に数回。

NISAで現物株を買うだけ。

という人は、通常口座の手数料表を細かく比較しても、実際には差が出ない場合があります。

まず「自分が使う口座区分でいくらになるか」を確認するほうが先です。

手数料が有料でも、年数回なら差が小さい場合がある

一方、すべての証券会社・コースで通常口座の国内株手数料が0円とは限りません。

たとえばマネックス証券の通常の現物取引では、取引毎手数料コースの場合、約定金額に応じて1注文ごとの手数料が設定されています。

このような証券会社を使う場合でも、年数回しか売買しないなら年間コストを計算します。

仮に1回の売買で数百円かかったとしても、

年2回なのか。

年20回なのか。

で重要度は大きく変わります。

手数料表の「1回○円」だけを見るより、

年間でいくら払う可能性があるか

まで直したほうが比較しやすくなります。

年に数回なら手数料より1株投資の違いが重要になることもある

国内株を年に数回しか買わない人でも、

100株単位ではなく1株ずつ買いたい

という場合があります。

この場合は、通常の現物株手数料だけではなく、

単元未満株を買えるか。

リアルタイムで注文できるか。

指値注文できるか。

スプレッドなど別のコストがあるか。

を見る必要があります。

つまり、

通常の100株取引は無料。

でも自分が使いたい1株投資では条件が違う。

ということがあります。

「年に数回だから手数料はどうでもいい」とまでは言えません。

自分が実際に使う取引方法のコストを見る必要があります。

売買手数料より、買いたい銘柄をどう買えるかを見る

取引回数が少ない人ほど、証券会社選びでは別の条件が重要になりやすくなります。

たとえば、

1株から買えるか。

NISAで使いやすいか。

IPOへ申し込むか。

米国株も買うか。

アプリが使いやすいか。

入出金がしやすいか。

ポイント投資を使うか。

などです。

年間数百円の手数料差より、自分が数年間使ううえで必要な機能があるかのほうが重要になる場合があります。

「手数料0円」でも条件は確認する

手数料無料と書かれていても、無条件とは限りません。

SBI証券では所定の電子交付設定などが無料化の条件です。

楽天証券のゼロコースではSORの利用同意が必要です。

そのため、

「SBIだから無料」

「楽天だから無料」

という覚え方ではなく、

自分の利用条件なら0円になるか

を公式ページで確認します。

条件は今後変更される可能性もあるため、細かな数字を覚えるより申込み時に最新条件を見るほうが安全です。

年に数回なら手数料を優先したほうがいい人

取引回数が少なくても、次のような人は手数料条件を確認したほうがよいでしょう。

  • 1回の約定金額が大きい
  • 通常口座で取引する
  • 手数料無料条件を満たさない
  • 単元未満株を利用する
  • 売買時に別のスプレッドなどが発生する取引を使う
  • 将来は売買回数を増やす予定がある

特に1回の取引金額が大きい場合は、回数が少なくても手数料差が大きくなる可能性があります。

手数料を最優先にしなくてもいい人

反対に、

年に2〜5回程度しか買わない。

インターネット取引で手数料無料条件を満たせる。

NISAを中心に使う。

長期保有が中心。

という人なら、売買手数料を細かく比べる必要性は低くなります。

この場合は、

少額投資の使いやすさ。

NISA。

ポイント。

アプリ。

取り扱う商品。

など、別の条件で証券会社を絞ったほうがよいでしょう。

結論|年に数回なら「最安」より自分の取引で無料になるかを見る

国内株を年に数回しか買わないなら、売買手数料だけで証券会社を決める必要性は以前より低くなっています。

SBI証券や楽天証券では、一定条件のもとで国内株のインターネット売買手数料を0円にできます。

松井証券も1日の約定代金が一定範囲なら0円です。

NISAならさらに手数料無料になる証券会社があります。

そのため、

「どこが1回あたり最安か」

ではなく、

自分の取引方法なら実際にいくらかかるのか。

年間でいくら違うのか。

その差より重要なサービスがないか。

を確認します。

年に数回の長期保有中心なら、年間数百円程度の手数料差より、自分が使いたい取引方法やサービスの違いを優先してもよいでしょう。

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次に証券会社を比較するなら

自分の取引条件では売買手数料がほぼ発生しないと分かったら、次は手数料以外の違いを見ます。

年に数回の国内株取引なら、SBI証券と楽天証券について、1株投資・NISA・ポイント・使いやすさなど、自分が利用する部分だけ比較すると選びやすくなります。

出典

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この記事は、2026年8月時点の各証券会社の公開情報をもとに作成しています。